株式会社FESスイス留学センター
弊社では、ご家庭の教育方針やライフプランに合わせた最適なご提案をさせていただくべく、スイス以外の国への留学支援も開始いたしました。
シンガポールを拠点とする、FESスイス留学センターのグループ企業 FES Global Education株式会社 にてご案内させていただきます。

現在スイスで留学されるご家庭のサポートを担当しております、伊藤です。
毎朝の日課の一つに、為替レートの確認があります。円安が続きますね。
円安が続くなかで、「今は留学の時期じゃない」「円安なのだからやめるのは仕方ない」と判断してしまうご家庭や、留学を途中で断念しようかと迷うご家庭も少なくありません。それは決して冷たい考えではなく、家計や将来を真剣に考えた、とても誠実な判断だと思います。ただ一度だけ考えてみてほしいのは、その判断が「今、親が守りたいもの」を優先した結果なのか、それとも「将来、子どもに渡したいもの」を見据えた結果なのか、という点です。子どもが子どもでいられる時間は想像以上に短く、長い人生の中での土台をつくる、とても貴重な時期でもあります。大人になってからの時間の方が圧倒的に長いからこそ、「今」という時間をどう使うかについて、改めて考えてほしいという思いで、今回はこのブログを書いています。
私自身も留学を経験しました。当時の私はイギリスの音楽が大好きで、使える英語を身につけるならここだと、自分で行き先をイギリスに決めました。英語力はほぼゼロで、イギリス行きの飛行機の中、到着時の入国審査で英語を話す自信が全くないままど緊張していた記憶があります。自分で選んだ道だったにもかかわらず、実際に飛行機に乗り、ひとりで始める異国での寮生活は想像以上に厳しいものでした。家族から距離を置き、日本を離れて初めて、日本という国や自分の立ち位置を外側から見る感覚を知りました。そこでは、待っていれば誰かが助けてくれることはなく、自分から動かなければ友達もできず、何もつながらない現実があり、日々その状況と向き合いながら葛藤していました。英語が分からなくても、学校の授業は容赦なく進み、理解できなくても誰も待ってはくれません。そのすべてが一気に自分ひとりにどすんとのしかかってきた感覚を、今でもはっきり覚えています。
親が留学を迷うときに思い浮かべる費用や為替の不安、合理性への疑問はとても現実的なものですが、その一方で、留学を通して得られる、異なる価値観の中で考える力や、自分で判断し行動する感覚、失敗しても立て直す経験、自分を守る力、そして親への感謝は、後からお金や時間で埋めることのできない貴重な財産となります。留学には「その時にしかできない経験」があり、それは社会人になってからでは同じ形では得られません。
円安は判断を慎重にさせますが、同時に決断を先送りにする理由にもなりがちで、様子を見ているうちに年齢的なタイミングや本人の意欲、選択肢そのものが失われてしまうこともあります。さらに現実として、将来必ず円高になる保証はなく、いつ状況が変わるのかは誰にも分かりません。為替はコントロールできなくても、子どもにどんな経験を手渡すかを考えることはできます。留学に行かせることが正解だと言いたいわけではありませんが、「円安だからやめる」と決める前に、その判断が本当に子どもの将来を考え切った結果なのか、一度立ち止まって考えてみる価値はあるのではないでしょうか。今、この文章を読んでいる親御さんには、まずお子さんの興味や希望に耳を傾け、情報を集めて一緒に考える時間を作ってほしいと思います。そして「今、できること」を小さな一歩から始めることで、子どもにとって最適な選択肢を一緒に考えることができるのではないでしょうか。
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