株式会社FESスイス留学センター
弊社では、ご家庭の教育方針やライフプランに合わせた最適なご提案をさせていただくべく、スイス以外の国への留学支援も開始いたしました。
シンガポールを拠点とする、FESスイス留学センターのグループ企業 FES Global Education株式会社 にてご案内させていただきます。

スイス留学というと、語学や国際経験といった「外に向かう成長」が注目されがちです。けれど実際には、海外での生活の中でこそ、自分の内側――「日本人としてのアイデンティティ」や自分の価値観――に深く向き合う時間が生まれる。スイス・レザンのレザン・アメリカンスクール(Leysin American School 通称:LAS)で働く多川亜衣子さんの言葉からは、そんな留学の“もう一つの本質”が見えてきます。亜衣子さんがスイスへ来たきっかけは、家族での移住でした。LASでは図書館アシスタントとアドミッションオフィスのサポートを担当し、日々の業務の中で日本人学生のサポートにも関わっています。勤務歴は5年。生徒たちの変化を間近で見続けてきたからこそ語れる、現場の実感があります。
初めて学校を見学したとき、亜衣子さんは「明るく爽やか」だと感じたといいます。世界中から学生が集まる環境は、学校という枠を超えて「小さな国連」のように映りました。そこには、国籍も言語も文化も違う生徒たちが自然に混ざり合い、日常の中で多様性が当たり前として息づいています。そんな環境で過ごす生徒たちを、亜衣子さんは「フレンドリーで芯がしっかりしている」と表現します。さらに印象的なのは、一人ひとりの個性を受け入れる“許容力”があること。違いを排除するのではなく、違いがあることを前提に関係をつくっていく空気が、学校全体に根づいているのです。
学習面でも、LASならではの特徴がはっきりしています。リサーチ力や表現力、問題解決能力を重視した学びが多く、プレゼンテーションやグループ課題も豊富。知識を「覚える」だけでなく、「調べて、考えて、伝える」ことが日常の中に組み込まれています。多様な背景の仲間と一緒に取り組むからこそ、自分の意見を言葉にする力も、相手の視点を理解しようとする力も、同時に鍛えられていきます。
多国籍環境の良さが最も強く表れるのは、教室や課題の中だけではありません。国際情勢が複雑な時代にあって、生徒たちが国境を越えて支え合い、励まし合う姿に、亜衣子さんは何度も心を動かされてきました。戦争中の国出身の友人を励ますためにプレゼントを贈ったり、「いつでも話し相手になるよ」と声をかけたりする生徒もいたといいます。その姿を見て、「子どもたちは未来の宝だ」という言葉の意味を、強く実感したそうです。
一方で、留学の最初の数か月が簡単ではないことも、亜衣子さんは率直に語ります。言葉の壁や慣れない生活の中で、最初は日本人同士で固まりがちな生徒もいます。ただ、それは“ダメなこと”ではなく、安心できる場所を確保しながら少しずつ世界を広げていくための自然な過程でもあります。環境に慣れるにつれて、他国の生徒たちとも仲良くなっていくケースは少なくありません。
それでも、日々の小さな変化は目に見えにくく、「自分は成長していないのでは」と不安になることがあります。そんな時に大切なのは、焦らないこと。亜衣子さんは、一日一日を楽しみながら過ごすことが、結果的にいちばん効果的だと感じています。大きな成果より先に、小さな「できた」を積み重ねること。それが留学生活を支える土台になります。
そして亜衣子さんが「よくある誤解」として挙げるのが、留学を“外向きの経験”としてだけ捉えてしまう見方です。確かに他国の言語や文化を学ぶ側面は大きいものの、実際には、これまで意識してこなかった「日本人としてのアイデンティティ」や自分の考え方に気づき、それと向き合う機会にもなる。外に向いていると思っていた視線が、実は内側にも向くのです。
相手の文化に馴染むために自分を変えるのではなく、自分の文化を表現し、発信しながら、異なる文化にも触れて尊重する。時には衝突しながらも違いを認めていく――そのプロセスこそが、インターナショナルスクールの醍醐味だと、亜衣子さんは語ります。
<<亜衣子さんと入学担当のデビッドさん>>
亜衣子さんが生徒に一番よく伝えている言葉があります。
「困った時は(困ってなくても!)いつでもおいで。」
留学中は、困っていることをうまく言葉にできない日も、表面上は元気に見える日もあります。「困ってから」ではなく、「困っていなくても」行ける場所がある。その安心感が、生徒の心の余白を支え、挑戦を続ける力になるのだと感じさせられます。
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