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スイス人は何語で話すの? 多言語国家の日常をのぞいてみた
現在スイスで留学されるご家庭のサポートを担当しております、伊藤です。今朝も掃除機をかけながらふと顔を上げると、窓の外には思わず息をのむような絶景が広がる。朝・昼・晩、天候や季節によって刻々と変わるその表情に、毎日のように心を打たれる…ここは、スイス。『スイス』と聞いて、何が頭に浮かびますか?アルプス山脈清浄な湖群永世中立国チーズ、チョコレートオメガ、ロレックス金融、銀行ヨーデル、アルペンホルンスキー、アウトドアスポーツ治安が良い世界の富裕層が選ぶ教育環境公用語が4つ…そうなのです、スイスは4つの公用語を持つ多言語国家なのです。スイスには、ドイツ語・フランス語・イタリア語・ロマンシュ語の4つの公用語があります。地域によって使われる言語が異なり、その割合はドイツ語が約62%、フランス語が約23%、イタリア語が約8%、ロマンシュ語が約0.5%です。私が暮らすヴォー州(CantondeVaud)は、フランス語圏にあたります。州都のローザンヌや、世界的に有名なジャズフェスティバルが開催されるモントルーなど、文化的にも魅力的なエリアです。とはいえ、週末に少し足を伸ばせば、ドイツ語圏やイタリア語圏にも車で気軽にアクセスできます。休憩に入ったカフェで「あ、ドイツ語だ」と気づくような、“国境はないけれど言語の切り替わる”感覚が日常の中にあります。理想を言えば、訪れる地域の言語を自在に話せるのがベストですが…実際には、スイスのほぼどこに行っても、英語が通じるというのが現実!観光客や外国人にとっては本当にありがたい環境です。興味深いのは、普段はドイツ語を話すスイス人同士でも、フランス語圏に来て会話がスムーズにいかないとき、自然と英語に切り替えて会話している場面に出会うことです。スイスは、公用語が4つあるだけでなく、国際機関やグローバル企業が集まる“国際国家”。そのため、ビジネスや教育の場では英語が“もうひとつの共通語”として自然に使われているのです。多言語・多文化な社会が背景にあることで、英語は日常生活の中にも違和感なく溶け込んでいます。このような環境は、まさに世界の富裕層が子どもの教育先として選ぶ理由のひとつでもあります。世界で唯一、夏季と冬季でキャンパスを移動するスイスの名門寄宿学校のル・ロゼ(InstitutLeRosey)やアルプスの大自然を活かした探究型・アクティブ学習が特徴のエイグロン・カレッジ(AiglonCollege)やコレージュ・アルパン・アンテルナショナル・ボー・ソレイユ(CollègeAlpinInternationalBeauSoleil)なども授業は英語で行われています。ヴォー州(CantondeVaud)で公立校に通う我が子の言語はと言いますと、学校の授業はフランス語、第二言語としてドイツ語と英語を学びます。お家では、母親の私が日本語を話し、父親はフランス語で話す。家族の共通語は英語、という環境です。スイスの教育現場には、色々な言語環境で育った生徒にもちゃんと対応できる、言語スキルと指導経験が豊富な英語の先生が多くみられるのも特徴の一つです。そんな中での『母国語』という『母が話す言語』ドイツ語でMutterspracheフランス語でlanguematernelleイタリア語でlinguamadreロマンシュ語でlinguamaterna母が話す言葉我が家の場合は、日本語という「母のことば」。それを子どもたちの成長の一部として大切にしていきたいという想いを、スイスという多言語の国で、あらためて実感しています。