
ボーソレイユ アルプスの名門寄宿学校入学担当者にインタビュー
1月に開催されたスイス・ラーニングのイベントには、スイス各地から多くのインターナショナルスクールの入学担当者が来日しました。それぞれの学校が大切にしている教育観や、スイス留学の魅力について直接話を聞くことができる貴重な機会となりました。今回はその中から、アルプスの名門ボーディングスクール、ボーソレイユの入学担当部門を代表して来日されたエヴァさんのインタビューをお届けします。学校の特色だけでなく、彼女自身の視点を通して語られるボーソレイユの魅力には、この場所で育まれる確かな品格と温かな人間味がにじんでいました。<<ボーソレイユの入学担当部門チーム。左から2番目がエヴァさん>>スイス・ヴィラール。アルプスの澄んだ空気に包まれた高台に、コレージュ・アルパン・ボーソレイユ(CollègeAlpinBeauSoleil)はあります。1910年創立という長い歴史を持ちながらも、その佇まいはどこか軽やかで、いまも進化を続けている学校です。世界各国から集まる生徒たちは、この場所で学び、生活を共にし、少しずつ自分の輪郭をはっきりさせていきます。IBやアメリカ高校卒業資格といった進路に対応する確かなアカデミック体制はもちろん、日常のなかに散りばめられた課外活動やウィンタースポーツ、遠征プログラムの数々が、この学校での時間をより立体的なものにしています。「ここでは、成績だけでなく、人としての強さやしなやかさが育ちます」とエヴァさんは言います。その語り口は穏やかですが、そこには確かな実感がこもっていました。エヴァさんの記憶に深く残っているのは、サマーキャンプをきっかけに入学し、Grade6から卒業までをこの学校で過ごした一人の日本人の少年です。入学当初はどこか控えめで、周囲を静かに観察しているような印象だったそうです。それが、年月を重ねるうちに少しずつ変わっていきました。自信がつき、仲間の輪の中で自然に笑い、スイスと日本、それぞれの文化の間を無理なく行き来できる柔軟さを身につけていったのです。それでも、日本人としての礼儀や感覚は失われることはありませんでした。「国際的になることは、自分を手放すことではありません」。その言葉は、エヴァさんが長年この学校で見続けてきた成長のかたちそのものなのかもしれません。日本人学生の印象について尋ねると、「最初はやはり言葉に戸惑います。でも、本当によく努力します」と少し誇らしげに話します。環境に慣れた瞬間、それまで内に秘めていた力が一気に広がるのだといいます。特に印象的なのは、音楽やミュージカルの舞台。これまで一人で演奏してきた生徒が、オーケストラやバンドの一員として仲間と呼吸を合わせる。その変化を間近で見ることができるのは、この学校ならではの喜びだそうです。エヴァさん自身が好きなのは、そんな生徒たちの気配を感じられる場所。暖かい季節のテラス、休み時間の1910Café。笑い声や足音が交差する時間が何より愛おしいといいます。「休暇中のキャンパスは、少し静かすぎるのです」と笑う姿に、この場所への深い愛情がにじみます。そして、ヴィラールという土地そのものも、忘れがたい存在です。グリヨンの名店Charletのパティスリー、Solalexで味わうチーズフォンデュ。エヴァさんはそれを「少し神秘的で、魔法のよう」と表現しました。雄大な山々に囲まれた時間は、単なる留学生活の一場面ではなく、人生のどこかに長く残る記憶になるのでしょう。だからこそ、まずはサマースクールでこの空気を感じてほしいと勧めます。「早い段階でスイスに来ることが、いちばん自然な学びにつながります」。アルプスの光の中で過ごす日々は、世界へ羽ばたくための準備であると同時に、自分らしさを確かめる時間でもあるのです。











