株式会社FESスイス留学センター
現在スイスで留学されるご家庭のサポートを担当しております、伊藤です。
今回は、スイスの公立小学校についてのお話です。
現在、小学校高学年に通っている我が家の次男の、何気ない日常のひと言を交えながら、スイスならではの学校生活をご紹介したいと思います!
スイスの小学校では、学年が上がるにつれて授業スタイルにも変化が現れます。特に高学年になると、「体育」「音楽」「美術」「技術家庭科」などの実技教科は、担任の先生ではなく、それぞれの専門の先生が担当するのが一般的なのです。新学期が始まって数日が経った頃、次男が興奮気味に話してくれました。
「新しい体育の先生、いい!森のアスレチックで基礎体力測定した!ぅあ~筋肉痛~!」と。
音楽の授業では、授業開始と同時にヴァイオリンを演奏してくれた先生にすっかり魅了されたようで、メロメロな様子で帰ってきました。教科ごとの専門の先生との出会いが、次男の学びをより豊かで刺激的なものにしてくれているのを感じます。
もちろん小学校の高学年になっても『フォーレストスクール』の時間があります。この時間は森の中でチームに分かれて『秘密基地つくり』をし、ゲーム戦略で他チームの宝を奪ったり… さらに遊びのレベルも上がります。
放課後にはまたクラスのお友達と秘密基地つくりに集まったり… 授業時間外でも没頭している様子が伺えます。
スイスの公立小学校の授業についてですが、私たちが住むヴォー州(Canton de Vaud)はフランス語圏にあたります。そのため、学校の授業は基本的にフランス語で行われます。
第二言語として学ぶドイツ語は、ドイツ語の専門の先生が、また英語も英語専門の先生が教えてくださいます。そしてもちろん、日本で言うところの「国語」にあたるフランス語も、フランス語の専門の先生が担当してくれます。
ふと「子どもたちは一週間に何人の先生と授業をしているのだろう?」と気になり、日本でいう小学5年生にあたる次男に聞いてみました。
一週間の時間割を通して、8人の先生と授業をしているそうです。
子どもたちが多くの先生方と関わっていることがよくわかります。いろいろな専門の先生から学べるのは、とても良い刺激になりますし、子どもとはいえ、先生との相性もそれぞれ違いますよね。
授業ごとに先生が変わることで、教室の雰囲気にも自然と変化が生まれます。そうした環境のなかで過ごすことが、子どもたちの柔軟性や適応力を育む力にもなっていると感じています。
ちなみに次男の一番好きな先生は、英語の先生。
苦手な先生は… 担任の先生だそうです。。。
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